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運営ガイド

1.はじめに

SNSオーナーになった皆さん、いよいよあなたのSNSを公開させる時が来ましたね。SNSという装置が出来上がったからといって、すぐその日のうちにオープンできるわけではありません。私は仕事柄、多くのSNSの技術導入を支援してきました。お客様の多くは、納品した日にオープンの日を決め込んでいる場合があります。しかし、焦ってはいけません。SNSの装置が出来上がった今こそが、運営者としてもっとも気を引き締めなければならない時期なのです。SNSの初期設定にも数多くの項目があります。一見簡単そうに見える入力欄ですが、運営方針や運営組織体制などが決まっていないと、その入力欄を満たすことは容易いことではありません。この章では、様々なSNSの立ち上げの現場に立ち会ってきた経験と、地域SNSと呼ばれる西千葉コミュニケーションサイト「あみっぴぃ」の運営者としての経験から、オープンまでの準備、オープンしてからの盛り上げ方、そして、長続きの秘訣について触れていきたいと思います。これからSNSを立ち上げる方には必見です。そして、「あみっぴぃ」の事例も最後にご紹介しますので、ちょっと風変わりな運営方針から、自分なりのSNS運営を組み上げていって下さい。

2.SNSをオープンさせるまでの道のり

2-1.オープンまでの道のりをイメージする

SNSをスタートさせるにあたって、どんなプロセスを想像しているでしょうか。長続きするように運営して行くには、思いつきではなく、ある程度長いスパンでイメージを作っておく必要があります。この章では、出だしの最初の一歩はもちろんのこと、基本的な運営に関するエッセンスを紹介していきます。
 「SNSを立ち上げよう」。そう思い立った日から何をしていけばよいか、全体像はこんな感じです。必ずしも順番通りに進める必要はありませんが、必ず決めなくてはいけない項目です。まず、立ち上げようと思い立ったらこの5つのステップをイメージしてください。この4つが決まっていたらとりあえずはオープンできます。

ステップ1:おおまかな運営方針を決める(目的・規模・運営費)

SNSを運営するときにもっとも重要なのが、運営の目的をしっかりと持っておくことです。SNSをオープンするとたちどころに盛り上がるというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、全くそんなことはありません。どちらかというと、普通のウェブサイトを立ち上げるよりも、ユーザーを獲得するのに時間と労力が必要だといっても過言ではありません。良く陥りがちなのが、SNSを盛り上げることが目的に成ってしまう問題です。恋に恋してしまうのと同じ感じです。運営を始めるとついSNS自体を盛り上げることに夢中になってしまう場合がありますが、本来の目的を忘れて、アクセス数や会員数を増やすことに専念するだけでは結局のところ活性化にはつながりません。あくまで道具であるということを絶対に忘れないようにしてください。そして、目的を考えることは、これから立ち上げるSNSが「何のための道具」なのかをしっかりと考える事なのです。運営を続けていく中で、この目的だけは絶対にぶれないようにしてください。
 目的が決まったら、次に考えるのは想定する規模です。無限に増えていくと思っていては、オープンしてからがっかりするだけです。すでに、ご自分がユーザー情報を持っている場合、全くの新規でこれから宣伝をしていく場合、いろいろな場合があります。オープンと同時に登録してくれるユーザー数はどれくらいか、1年後に何人くらいの規模になっているのか、5年後はどうか、そして10年後のイメージは…、と何となくイメージしておいてください。このイメージがないと、活性化のために打った手が逆効果だったということにもなりかねません。
 そして、もう一つ大事なことが運営費をどうやって賄うかということです。そして、どれくらい最初に予算があるかも重要な要素でしょう。それによって、次の項目をどうするかも決まってきます。ほとんど予算をかけないでしばらく続けていく方法もありますが、数百人以上のSNSを運営する予定であれば、ある程度の予算は見込んだ方がよいでしょう。運営にかける費用はほとんど持ち出しで賄うのか、それともある時点から収入が見込めるビジネスモデルを考えているのか、いろんな要素を考えて、運営費についても考えておく必要があります。
 まずは、簡単に紙に書いてみるのも良いですし、頭の中でイメージするだけでもかまいません。この3つの項目は運営するにあたって最後まで重要な要素となるので、いろんな機会に思い起こす必要があるくらい重要な事項です。

ステップ2:技術的なことをどうするか決める

本書をお読みの方は技術は自分で何とかしたいという方が多いでしょうか。それでも、技術的なことは不安という方も多いはずです。ここでは、技術に関してどういう方針にするかをおおざっぱにイメージしておいてください。技術といってもいくつか項目があります。自分で作業をするのか、運営組織で何とかできるのか、外注する必要があるのか運営方針に沿って決めておく必要があります。

 ①サーバーをどうするか
 ②インストールはどうするか
 ③カスタマイズは必要か
 ④デザインはどうするか

 詳細については後述しますが、立ち上げの段階でやっつけでやってしまうと、しばらく運営するうちに自分ではどうにもできなくなって、途方に暮れてしまうケースも良く目にしますので、まずは、長期的な視点でイメージしておくことは大切です。

ステップ3:運営組織体制について大まかに決める

簡単に言ってしまうと、事務局体制です。まずは、運営主体をどこにするのかが一番大きな問題といえるでしょう。新しく会社やNPO法人を立ち上げるのか、個人事業としてまずは始めてみるのか。自治体で運営するのかいろんな運営形態が考えられます。枠組みが決まったら今度はどう組織を作っておくかをイメージしてください。お客様対応、技術担当、デザイン担当、更新担当、調査分析担当…と、運営方針によってどういうセクションが必要で何人体制で運営するのかをイメージしておく必要があります。

ステップ4:SNSの初期設定項目を満たす

意外と忘れがちなのがこの項目です。OpenPNEの管理画面を開いてみてください。立ち上げる前に設定する必要がある項目が結構たくさんあります。慣れてしまえばなんてことはないのですが、結構数が多いので初めての方はこの項目が何を意味するのか最初はとまどうはずです。主に設定をしなくてはいけないことは、管理画面の「デザイン」「SNS設定」「お知らせ・規約設定」の部分となります。その中でも「SNS設定」の部分はかなりの量になりますので、後で詳しく説明します。これを決めていないと、周囲にオープンの日程を大々的に宣伝してた後で、オープンの前日に何とかする訳にもいかない項目が多くあります。運営メンバーとよく話し合ってひとつずつ決めていく様にしてください。運営仲間が何人かいる場合は2週間くらい見ておいた方がよいと思います。運営しながら変える事もできますが、ユーザーのためにもこの部分は最初からしっかりと決めておきましょう。  

ステップ5:オープンまでのスケジュールを作る

まずは、オープン日を決めて下さい。その後、運営者だけでプレ公開期間をつくっておくのがおすすめです。設定項目を満たし、運営方針などの文言をSNSで公開していくと、いろいろな部分で整合性のミスマッチや、将来の運営方針についての疑問が山のように出てきます。そのひとつひとつをしっかりと運営仲間と共有しておかないと、オープンしてからのユーザー問い合わせになかなか対応できないということにもなりかねません。人数の規模にもよりますが、一人で運営する場合にも方針を決めるのに結構時間がかかる事がありますので、オープン日を宣伝する場合には十分に注意して下さい。ここで理解をしておいてもらいたいことは、SNSが完成してからオープンまでは結構時間をとっておいた方が良いということです。初めて運営するという方は1ヶ月くらいは観ておくと良いと思います。

   ここまでで、無理そうだと思った方もいらっしゃると思います。運営をはじめてみると大した問題ではないこともあるですが、運営をはじめる前はなかなかイメージできないことなので不安に思うこともあるかもしれません。どうしても心配な方は、実際に運営している方に、どうしているのか聞いてみるのが一番良い方法です。身近に、聞ける相手がいない方は、SNS運営の目的にもよりますが、SNS運営実績のある会社にコンサルティングを依頼するのもシンプルな方法だと思います。ここまでは、何とかイメージできている方は、それぞれについてもう少し具体的に説明しますので、参考にしてください。  

2.2目的をはっきりさせよう

誰が何のために運営するのかをしっかりと考えてください。繰り返しになりますが、SNSを活性化するためだけに専念することになっては本末転倒です。SNSを使って何をしたいのか、ここで改めて考え直してみてください。「目的」と考えると少し難しいかもしれないので、「何を実現したいのか」と考えてみるのがよいかもしれません。 運営することのメリットは何か、利用者のメリットは何かを運営者がはっきりと認識していることはとても大事なことです。  

2.3運営主体を決めよう

SNSというサイトは、その特性から、ユーザーの個人的な情報を入力する場合が多くあります。誰がその情報を管理しているのか、そして、どのようなポリシーでそれが扱われているのか、気にするユーザーは少なくありません。特に、個人情報を扱う場合や、広告主を募集する場合などは特にしっかりと考えた方がよいかもしれません。といっても、大半の場合は、株式会社が運営主体となる場合が多いと思います。その場合は特に問題はなく、SNSのフッダーの「運営会社」という項目にしっかり明記するようにしてください。簡単な会社概要や、会社のウェブサイトへのURLを記載しておくと信頼度も上がると思います。株式会社以外の運営主体で運営しているケースも多いようです。個人事業主だったり、NPO法人、地方自治体、学校法人など様々な形態があります。個人事業として運営するのか株式会社で運営するのかを悩む方も多いと思います。一概にどちらがいいとは言い切れませんが、信頼の面からいうと株式会社での運営をおすすめします。ただ、サイトの特性上この限りでない場合もありますので、目的にあった運営主体を決めるようにしましょう。地域SNSの場合、民間の株式会社にするのか、NPO法人を立ち上げるのか、それとも地方自治体で運営するのか立ち上げ時にはいろいろなことが問題となることが多いようです。この場合もやはり、目先の予算だけでなく、目的を達成するために最大限の効果を発揮する手段なのかをじっくりと考えて見てください。

2.4運営組織体制を作っておく

運営主体が決まったら運営組織体制を決めておいて下さい。一人で全部賄うのか、運営者とデザイナーとプログラマーを分けるのか、ライターに日記やコミュニティをある程度書き込んでもらうのか、組織内で技術は賄わず外注にするのか、などなどいろいろな要素が考えられますので、誰が何を担当するのかをしっかりと決めておくことを忘れないで下さい。運営を続けて行くにつれて人が変わっても対応できるような体制にしておくことが肝心です。立ち上げた当初はユーザーからのお問い合わせに対応する人の人間性もSNSの活性化に少なからず影響することもあります。

2.5規模を想定しておく

オープンしてから1年くらいはどれくらいの規模でやっていくのか、そして、5年たったときにどれくらいの規模になっているのか、最初の時点でしっかりとイメージを作っておきましょう。ここで大事なのは欲張らないことです。自分が運営している姿をしっかりとイメージしてみてください。作ったからといってどんどん会員が増えていくわけではありません。どういう広報をして会員が増えていくのか、増えたときの会員一人一人はどんな気持ちでSNSに参加しているのか、いろんなことをイメージしておく大事なときです。適正な運営のためでもありますし、広告収入などの収益を考えている場合はビジネスモデルを作っていく上でも非常に大事なことといえるでしょう。想定している規模によってサーバーをどうするかも自ずと決まってくるでしょう。     

2.6どんな人に使ってもらうのか

立ち上げたからといってどんどん会員が集まってくる事はありません。このことは、しっかりと認識しておいてください。そこで、どんな人に使ってもらうために、これからSNSを立ち上げるのかを決めて下さい。地域SNSの様に広く門戸をひらいていろんな人に使ってもらいたい場合、趣味や個性にテーマを絞って使ってもらいたい場合、会社内で社員のコミュニケーションのために必要な場合、大学やサークル、研究室単位で限られたメンバーで使いたい場合、これいがいにも様々な使われ方があります。運営を始めてから無意味に会員数だけを追い求めてしまわないためにも、最初の段階でぶれないようにしておいて下さい。

2.7ルールを決めておく

運営するSNSのルールをある程度決めておくことは、のちのちになってからも運営にとってとても有益なことといえます。例えば、新規入会には招待が必要なのか、誰でも入会できるのか、顔写真は義務にするのか、それともどんな画像でも良いのか、もしくは画像は全く使わなくていいのか。本名に関してはどうするのか。ニックネームは使うのか。などなどいろんなルールを決めておく必要があります。いざオープンしてみると自分がイメージしていなかったユーザーが突然現れることがあります。このときに、ルールがきちんと詠われていないと、対応することができません。そう考えると、ルールを守ってくれなかった人が現れた場合、どのようなポリシーで対応するのかも決めておくと良いと思います。考えられる対応方法としては、守ってくれない人がいても少しくらいは見て見ぬふりをする。ルールはルールだから、守ってもらえない場合は、確実に指摘して、それでも改善が見られない場合は、会員資格を剥奪する、など、対応方法はサイトの目的や、規模、ターゲットによっていろいろな定め方があると思います。最初の段階で想定しているのと想定していないのとでは、円滑に大きな影響を与えるということを覚えておいて下さい。
 ここで、あみっぴぃのルールを紹介しておきます。ルールといってもがんじがらめに細かく記載するよりは、ユーザーが一度読んで「なるほどね」というくらいシンプルで伝わりやすいものにしておくことがポイントです。此処で紹介しているあみっぴぃのルールは、ログイン前もログイン後もフッダー部分に「あみっぴぃについて」としてリンクを作ってあります。

<あみっぴぃのルール>
■新規登録について
  西千葉でのコミュニケーション、西千葉とのコミュニケーションを図りたい方なら西千葉にお住まいでなくても参加できます。  安心感のある健全なコミュニケーションを楽しんでもらいたいという願いから、招待なしの新規登録は行っていません。「あみっぴぃ」に参加しているあなたの親しいお友達から招待してもらって下さい。お友達から招待メールが届いたら、本文中のリンクをクリックすることで登録できます。

■ルールを知っておいて下さい
1.ニックネームを自由に決めて下さい
 日頃、呼ばれている愛称などお好きに決めて頂いてかまいません。 千葉県で利用できる地域通貨ピーナッツをお使いの方は、ピーナッツクラブのニックネームを使うことよいでしょう。

2.「本名」の欄には必ずご自分の本名を記載しましょう

 「あみっぴぃ」は西千葉コミュニケーションサイトとして、顔の見える関係を築きたいと考えています。  インターネット上だけで完結せず、リアルのコミュニケーションを活発化させるひとつのツールとしてお使い下さい。きちんと本名を使って頂くことで、健全で安心した利用ができるだけでなく、サイト内で友達から見つけてもらいやすくなります。本名以外は、他人に知られて不利益になる情報を掲載しないよう注意して下さい。
※正式名称であっても法人や屋号での登録は行わないで下さい。「コミュニティ」への登録をおすすめします。

3.写真について

 顔の見える関係を築くためにも、可能であればご自分の顔写真をおすすめしています。抵抗があったり、不利益を被りそうな場合などは無理に顔写真を使う必要はありません。 その場合はお好きな画像を登録して下さい。
※一般の方が不快に思う画像の利用はご遠慮下さい。

4.楽しくお使い頂くために

「あみっぴぃ」は世代を超えたコミュニケーションを活発化させいと考えています。 インターネット上だけでしか使われない用語を使うのは控えましょう。 インターネット上だけで完結させないためにも、 一度も会ったことがなく面識のない人を「マイアミーゴ」に登録しないようにしましょう。 ※当然ですが、不特定多数の方へのメール送信(「メッセージ送信」)は禁止しています。

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パソコンを使って、パソコン上だけで完結してしまわない関係作りができたら、素敵ですよね。
まちの「こんにちは」が広がりますように。
※本文中の「リアル」という表現は「インターネット上ではない実在する世界」を意味して使っています。

2.8運営費をどうやってまかなうのか

運営者にとって一番気になるのが運営費の部分かもしれません。どうやって維持費用を賄っていくのか、人数が増えたらどれぐらいの負担になるのか、オープンするまでは気になることがたくさんあると思います。しかし、これも誰がどのように負担するのか、あらかじめ決めておく必要があるので、あえて見出しにしておきました。運営費だけでなく収益を上げる必要がある場合もあると思いますので、詳しくは、ビジネスモデルの部分でお話ししていきたいと思います。

2.9サーバーはどうするか

SNSを運用するサーバーを決めましょう。自作で運用するのか、レンタルサーバーを借りるのか、外注してサーバー構築してからはじめるのかいろいろな方法があります。最近では、ASPといって、サーバーを借りることなく月額費用だけでSNSを維持できるようなサービスを提供している会社も数多くあります。それぞれのSNSの特徴に会わせて最適なプランを選ぶのがよいと思います。選ぶ際に、最初の1年間で急成長するのか、それともゆっくり成長するかでもプランが異なってくるはずです。最初から大規模を想定して導入しても、当面は会員数が少ないのであれば、初期の頃のサーバー維持費用が無駄になってしまいます。しかし、最初あまりにも予算を削減したあまりに、人数の増加にサーバーが耐えられなくなってしまう場合もあります。そうなると、データベースを別サーバーに移したりと、金額的なコストだけでなく、以降のために一旦サービスを停止したりと、あらゆるリスクを乗り越えなくてはならなくなります。規模や目的に会わせて、最適なサーバーを見つけて下さい。

2.10インストールは誰がするのか

サーバーが決まったら、今度はSNSを構築します。運営組織体制のところで、担当者を決めてある場合はその通りに事を進めるだけで大丈夫です。もし、ASPという契約をしていればサーバーについてはほとんど知識がなくてもSNSをオープンさせることができます。これからSNSを運営する方に一番おすすめしたいのが、技術に詳しい人や会社に任せてしまうことです。そして、運営者になる方は、運営方針やユーザーへのケアに全力を注ぐことが、活発なSNSを作り上げる一番の近道なのです。

2.11デザインどうすればいいの?

OpenPNEをインストールすると、それだけでSNS機能は動き出します。ただし、ボタンのデザインやサイト名を表示させたりしなくてはなりません。標準のままでは、「OpenPNE」と表示されたままです。せっかくSNSを立ち上げるのですから、独自のロゴなどを使いたいと思うことでしょう。デザインを変えるには、プログラムやサーバーに特殊な知識は必要ありません。管理画面から簡単に使いたい画像をアップすることができるのです。デザイナーに画像を作ってもらって、写真をアップするような手順で管理画面から登録します。それだけで、オリジナルのデザインのSNSを完成させることができるのです。もし、ボタンの大きさを変えたり、位置を変えたりしたい場合は、技術に詳しいところに頼むことで、実現させることも可能です。ユーザーにとっては使い心地にもっとも影響する部分ですので、オープンする前にある程度完成させておくべきでしょう。後々の変更はユーザーをとまどわせることにもなるので慎重に行うべきです。後述しますが、デザインのリニューアルもアクセス数アップのひとつの方法として活用することもできたりします。

2.12カスタマイズの必要はあるか

最初に立ち上げるときに、壮大な機能追加を考える人は少なくありません。実現したいことのために、イメージをしっかりとお持ちなのでしょう。もちろん、追加機能を作って目的を達成しようとすることはとても大切なことです。ただ、ここで、一歩立ち止まって考えてみて下さい。技術以外の方法で目的を達成する方法はないのでしょうか。カスタマイズを施せば施すほどアップグレードには手間と費用がかかります。また、初期のカスタマイズにも費用がかかってしまう場合もあるでしょう。できるだけカスタマイズを少なくして、実現する方法を考えてみて下さい。最初は最小限からスタートして、会員数が増えてきたら拡張しても遅くない場合が少なくありません。
  あみっぴぃの場合は、高齢者の方でも使いやすいインターフェイスにするためにカスタマイズをしています。また、SNSを広めやすくするために詳しい人が教えやすくする工夫もしています。この辺に関しては、自称で詳しく説明します。

2.13SNSの設定をする

さて、いよいよ、SNSを設定して行きましょう。管理画面を見るといろいろな項目が目に入ってきます。ここでは、オープンするまでには絶対に決めておかなくてはいけない部分に絞って説明していきます。逆に言うとほかの部分はオープンしてからでも何とかなる部分ですので、ゆっくり考えても大丈夫だと思います。もちろん最初に設定しておくに超したことはありませんが。この内容は、コンサルティングの際にも中心的にアドバイスさせていただいている内容です。意外と時間がかかる事もありますので、早めに運営仲間と相談したりしてイメージをふくらませておきましょう。

①SNS名 当たり前のことですが、なかなか決まらないこともあります。人の名前を考えるように素敵な名前を考えておいて下さい。ユーザーに親しまれる名前がよいと思います。 ②キャッチコピー 例えば、あみっぴぃだったら、「西千葉コミュニケーションサイト」。SNS名の前につけておくとどんなSNSなのかイメージを伝えるのに役立ちます。管理画面には、この項目はありませんが、ページタイトルなどにタイトルと併せて入れておくと検索エンジンなどにも見つけてもらいやすくなります。 ③フレンド名 mixiでいうところの「マイミク」のことです。デフォルトでは、「マイフレンド」となっています。一時は独自のフレンド名をつけるサイトが目立ちましたが、最近は「マイフレンド」としているところも増えてきました。これもSNSメイト同様、ユーザーに語り継がれる大事な言葉ですので、SNSのブランドイメージを担っているともいえるでしょう。あみっぴぃの場合は、「マイアミーゴ」です。 ④デイリーニュース デフォルトでは自動で配信されるように設定されています。自動的に前日の盛り上がったコミュニティやアクセスランキングなどを配信してくれる仕組みです。ここに自分なりの内容も書き足すことができますが、画期的な計画がない限りは安易に配信しないことをおすすめしています。ユーザー自身が配信を止める設定もできますが、初めてのユーザーほど、「登録したらメールが来るようになった」と登録自体を取り消したくなってしまうおそれもあります。ここは、一旦オフにしてオープンするのがよいでしょう。とあるSNSでは、このデイリーニュースに広告を載せて配信しているみたいです。広告を掲載してデイリーニュースを配信した直後は、退会者も増えたそうですが、逆に言うとやめなかったユーザーは読んでくれている可能性もあるということです。しっかりと計画をたてて配信できれば効果を発揮することもできるメール配信システムといえるでしょう。 ⑤プロフィール項目設定 ユーザーのプロフィールとして設ける項目を設定することができます。SNSの特性に合わせた項目を作ってみるのもオリジナリティが出て良いと思います。この項目は、「プロフィール確認」ボタンから確認することができる内容です。 あみっぴぃの場合には、地域SNSということもあって「あなたにとって西千葉とは」という項目を設定しています。皆思い思いのイメージを入力しているので、友人同士で意外な一面を発見するのにも役立っています。また、パソコン教室を営んでいることもあり、「第何期の受講生か」を入力する欄も設けてあります。受講コースの卒業生同士の話題作りにもなっているようです。 プロフィール項目には、必須入力と任意入力の2種類の属性を指定することができます。これも最初の段階で、どの項目を必須事項にするのかを決めておきましょう。必須項目が多すぎると会員登録をあきらめてしまったり、プロフィールを適当に入れてしまうユーザーを増やすことになります。逆に少なすぎるとプロフィールをあまり入力してもらえず、プロフィール欄が寂しくなってしまうことも心配です。前述の「どんな人に使ってもらいたいのか」をしっかりと意識して設計するようにすると良いでしょう。 ここで、忘れがちなのが、プロフィール項目を入力するタイミングを選ぶことができるようになっているということです。通常、プロフィール項目は、ユーザー登録段階で入力を促されます。しかし、量が多くなると会員登録の途中で面倒な気持ちになって登録をやめてしまう人も現れかねません。そこで、登録段階の入力は必要最小限にしておいて、次にプロフィール変更をしたときに、項目として登場させることができるのです。このあたりを旨い具合に設計するとより充実したSNSになると思います。 ⑥コミュニティカテゴリ設定 コミュニティを作る際に指定するカテゴリを決めておく必要があります。最初の段階で意気込んでたくさんのカテゴリをむやみに設定してしまう運営者も少なくありません。しかし、急激に規模が大きくならないと予想される場合は、このカテゴリ数は必要最小限にとどめておくべきでしょう。後から変更するには、コミュニティの管理者に連絡したりと運営面で大きな手間になってしまうこともあります。逆に言うと、カテゴリ数を少なくしておいて、しばらくたってから増えたコミュニティを見て最適に分類しなおすのが一番良いかもしれません。もっと別の観点では、mixiと全く同じカテゴリにする運営者も少なくないようです。ただ、mixiとは少し特性の違うSNSを想定する方も多いと思いますので、一概には何とも言えないところです。 ⑦初期コミュニティ ユーザーが新規登録したときに最初から入っているコミュニティを指定しておくことができます。最初に登録したばかりの時はマイフレンドが一人しかいない状態ですから、すぐに見飽きてしまいます。それを防ぐためにも、公式のコミュニティには自動的に参加する仕組みにしておけば、初めてアクセスしたときでもいろんなコンテンツを見て回ることができるので、愛着を持ってもらえる可能性は高くなります。初期コミュニティをどうやって充実するかは、オープン前にしっかり考えておいて、ある程度のコンテンツをためておいた上でオープンするとより効果的です。 ⑧メール文言 まずは署名を書き換えましょう。できるだけシンプルにしておくことをおすすめします。デフォルトのレイアウトより少し、変えてみるのもオリジナリティが出て良いと思います。連絡先や担当者、運営組織について最小限の項目を明記するようにしておきましょう。デフォルトの文言は、結構シンプルになっているので、これから立ち上げるSNSをどんな人が使うかを想像してターゲットにあった文言にすると良いかもしれません。パソコンに詳しい人が多いのか、それともパソコンに詳しくない人が多いのかでも違ってきます。得意な人が多い場合はパソコン用語をシンプルに使った方が文字数も少なく好まれます。逆に、詳しくない人が多い場合は、このメールがなぜ送られてきたのかをしっかり説明しないととても不安がる事があったります。特に、コミュニティ書き込みを自動送信する設定した場合などに、どうして送信されたかがわかりにくいとサイト自体に不信感を持ってしまうユーザーも多いようなので、どこまでユーザーを想像できるかに文言はかかっていると思います。オープンしてからだとなかなか意識できない部分なのでオープン前にどんなパターンのメールがあるのかしっかりと分析をして、検討しておくと後々の面倒が少なくなります。 ⑨ID=1ユーザー SNSの最初のユーザーです。特殊な権限を持っているので、このユーザーを管理者が利用するかしないかによっても判断しておく必要があります。まず、このユーザーを人にするのか事務局にするのかを決めましょう。もし、事務局として存在させるならできるだけ使わないようにすることをおすすめします。SNSはその特性上、上限関係がなくヨコのつながりを実現するのに非常に役立つツールです。実際の人間でないユーザー(事務局等)からの発信は威圧感や無機質な感じが伝わるのであまり好まれない場合が多いようです。SNS上で発信する場合は、できるだけ、担当者が一人の人間として振る舞うのがもっとも最適と言えるでしょう。ID=1のユーザーを使わないIDにした場合は、ID=1から運営者を招待して、ID=2からを実際に使うようにするのがよいと思います。ID=1のユーザープロフィールには、「このユーザーへのマイフレンド申請は受け付けません」という旨のメッセージを入れておくと良いと思います。 ⑩お知らせ ログイン後の画面の一番目立つところに表示されるInformation欄を作っておきましょう。一見文字だけになりがちですが、HTMLが使えるので、デザインを施したりFlashを入れてみたりするのも一つの手だとお思います。プロフィール変更を促したり、日記を書いてもらったりする誘導に使うととても効果的です。盛り上げたいコミュニティのトピックにリンクを張ったり、人数が少ない間は、最新日記が一覧できるページにリンクを張ったりして、いろんなページを見てもらう習慣を作る事もできるので、最初のユーザーにがっかりさせないためにも作り込んでおくことをお勧めします。

2.14立ち上げまでのスケジュールづくり

ここまで読み進めてみて、意外と簡単だと感じたでしょうか。それとも、意外と大変なんだなあという印象でしょうか。いずれの場合でも、ここまでの準備段階でお伝えしたかったのは、オープン前にこれだけのことは最低限しっかりと考えなくてはいけないということを分かった上で計画を立てていただきたいということです。見切り発車をして途中で挫折してしまったり、運営方針がぶれたせいで、運営組織内だけでなくユーザーにまで反感をかってしまうことになり一時閉鎖に追い込まれたりすることも少なくありません。しっかりと、思いを巡らせ、イメージをしてからオープンまでこぎ着けて下さい。いきなり、公式オープンを設定してしまうより、仲間内でプレ運用期間を作ってみて、問題点や文言について検証する期間を設けることも大切です。プレ運用期間は、期限を区切って何度か設定することができるとオープンまでに精度の高い設計での運営体制を作るのに役立ちます。そして、プレ期間に掲示板に書き込んでコンテンツも増やしておくことができるのです。とにかく、いろいろな可能性を考えてみることが大切です。
 これだけのことが分かっていれば、スケジュール帳に落とし込むのもそんなに大変なことではないと思います。スタッフが大勢いる場合は、インストールや運営方針の決定などを分業することもできます。ご自身の運営する母体に会わせたスピードで設計できると、忙しい中の構築であっても必ずSNSを立ち上げることができるはずです。素敵なSNSをオープンさせて様々な人々の豊かな生活をあなたの手で生み出してみて下さい。次の章からは、実際にオープンしてから意識しておかなくてはいけないことを紹介しておきます。余裕があれば、オープンよりも前に一通り目を通しておくことをおすすめします。

3.立ち上げたSNSを広める

mixiとの違いは何か

・ パートナーを見つける  アフィリエイトとアマゾンの登録を行う  広告媒体資料を作っておく  SNSとはに答えられるように  登録してもらう方法  SNSを教える人を育てるためのポイント  活性化大作戦  管理者の振るまい  コンテンツ作り  幅広い年齢層に親しんでもらう  コミュニティの活かし方  地域SNSで地域は活性化するのか  SNS=携帯電話と心得よ  収入源を考える  広告方法

4.SNSを長続きさせる

ビジネスモデルの確立  広告媒体としての価値の認識  運営体制  荒らしにどう対応するか

5.より使いやすくするためのカスタマイズ

SSL通信  カスタマイズは本当に必要か  インターフェイス  デザイン  ログイン画面

6.地域SNS「あみっぴぃ」の誕生秘話から活性化まで一挙大公開

運営組織の概要  あみっぴぃの新聞掲載から読み取る  地域SNSがオープンするまで  あみっぴぃで定めていること

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