運営ノウハウ3

はじめに

よっしー@encafeこと吉弘です。最初に自分が立ち上げたいSNSのプランニングをし、それを基にプレオープン、そしていよいよ一般公開したとき、きっとワクワクした春を感じることでしょう。その気持ちをずっと大切にしたいものです。とはいえ、実際に運営して数ヶ月も経過すれば、なかなか思い描いた通りにはいかないことも多く出てくるでしょう。今回は、そんなときに使える(かもしれない)厳選した10個の運営TIPSを紹介しますね。様々なSNS運営者との交流を通して学んだこと、エンジニア交流SNS「encafe」で実践してきたことばかりです。少しでもあなたの運営するSNSの魅力アップにつながることを願ってます。

1.率先して書き込む

 率先して書き込む。こういうことを言うと、「そんな当たり前のことを」「CGMの代表格とも言われるSNSなのに運営者が日記を書き込むものなのか」という2つのご意見を聴くことがあります。できたばかりSNSは言うなればよちよち歩き。ユーザーの多くは、いざログインしても、「何を書いていいのかわからない」と思って閲覧するだけで、実際に書き込む人は少数派です。ですから、ユーザーに書いて欲しいと思う日記を率先して書いて、「あっ、そういうこと書いて大丈夫なんだ」と思ってもらい、日記を書く心理的敷居を下げてあげましょう。日記を書くのと同時に大事なのは、日記へのコメントです。コメントのない日記に対しては、率先してコメントを付けましょう。自分の日記にコメントが付くとうれしいですよね。その体験が次の日記の書き込みへとつながるのです。2次的効果として、最初のコメントが付いたのがきっかけで連鎖的にコメントが書き込まれて、結果、その日記が賑わう傾向にあります。さらに、コメントでのやり取りを通して、ユーザーとの良好な繋がりできますので、まさに一石三鳥ですね。これまで日記の習慣のなかった運営者さんには大変な作業になるかもしれませんが、意識的に書き込みするようにしましょう。もしくは、早めに日記でのコミュニケーションが得意な方にサポートをお願いするのもお奨めです。

2.新規登録メンバーを歓迎する

新規登録メンバーは、SNS全体に新しい変化を届けてくれる、うれしい存在です。一方、当の新規登録メンバーは少なからず不安と期待感をもってSNSにログインすることでしょう。そこで、運営者が彼らに歓迎の意思をうまく伝えて、活動に参加したくなるような2つの工夫を紹介しますね。1つ目は新規登録ユーザーにメッセージを送ってみることです。この方法は手間はかかりますが、そこまでしてくれるWebコミュニティはあまりないので、その分、効果大。2つ目は、右サイドのスペースやメルマガ等を利用して新規登録メンバーを紹介してみてはいかがでしょう。もちろん、初日記へのコメントも忘れないでくださいね。

3.オフ会をする

これまでのOpenPNEの書籍でもオフ会の効果は繰り返し述べられてきましたが、ユーザー同士の交流を深めるには、やはり面と向かって会う場は大切です。単に飲み会でもいいですし、あるユーザーの方にメッセージ等でプレゼンを依頼するだけで、意外と簡単にセミナー形式にすることも可能です。ライブカメラコミュニティを利用してライブ中継すれば、遠隔で現地に来れない方でもオフ会に参加することができます。  オフ会で心掛けたいことの一つには、全体の盛り上げだけでなく、参加者一人ひとりと話す時間を意識して作って良好な関係を築くことです。今は1ユーザーでも明日には運営サポーターになってくれるかもしれない、コアユーザーですからね。  最初の開催タイミングとしては、オープンして1、2ヶ月以内となるべく早い方がいいかもしれません。コアユーザーとの距離を一気に縮めるチャンスであるのと同時に、オープン前のプランニングとオープン後の実際のユーザーの反応のずれを軌道修正するための情報収集の機会にもなるでしょう。その後も、季節や登録者数のキリ番達成記念など、節目ごとに開催するといいでしょう。ただしオフ会も頻繁に開催していくと、メンバーが固定してきてマンネリ化しがちですので、テーマや場所を変えるなどして、新しいメンバーも参加しやすい工夫をしましょう。やがて、ユーザーによる自主的なオフ会の動きも出てきたときには、オフ会専用コミュニティを作成したり、告知を手伝ったり、できる限りサポートしましょう。

4.運営コミュニティを作る

 ブログ感覚で気軽に立ち上げ可能なOpenPNEだけに一人で始める場合も多いことでしょう。最初のうちは、勢いや情熱だけでなんとかなるかもしれませんが、企画、運営、システム、デザイン等を継続して一人で行うのは至難の業です。いずれ思うようにいかず、手詰まり感を抱くようになるかもしれません。毎日5~10件くらい日記が継続的に書き込まれるようになってきたら、ちょうどいいタイミングでしょうか。思い切って運営メンバーを募集しましょう。1~3で下地作りができていれば、きっと誰かが手を挙げてくれるでしょう。募集方法は簡単です。例えば、管理画面から一斉メッセージを送信するかオフ会に参加してくれたコアユーザーに直接声を掛けてみてはいかがでしょうか。  さあ、メンバーが集まったら、キックオフミーティングを開いてはいかがでしょう。リアルでなかなか集まれない場合でも、スカイプ電話やTV会議システムを利用すれば、遠隔のメンバー同士でも簡単に打ち合わせが可能ですよ。運営メンバー専用のコミュニティを作成して、あえて非公開にせず、一般ユーザーがいつでも運営メンバーの活動を見れるようにしてみてはいかがでしょうか。実際にはコミュニティの裏ではグループウェアが活躍していたとしても、コミュニティという形は親近感も沸きますし、興味を持ったユーザーが参加申請してくれるかもしれませんね。

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5.全ユーザーの新着日記を表示する

  特化型SNSの魅力の一つは、同じ興味を持った人たちの集まりなので、マス型SNSでは引いてしまいそうなオタクな話題でも、気にせずに書き込んで交流できることです。しかし新規登録して間もないユーザーはフレンドが少ないため、日記を書いてもほとんど読まれないだろうし、コメントも付かないだろうと思いがちです。実際には、マス型SNSと違って、openpneでは主流の特化型SNSではフレンド以外の日記であっても、ユーザー全員がある種同じ趣味を持った集まりであるため、読んでみたいと思う傾向が強いのです。そこでできれば、マイホームの画面に(例えば、右サイドを活用)に表示させるようにしたいものです。そうすると日記を書けば、より沢山のあしあとが付いて、モチベーションもあがります。このことはコミュニティのトピックについても同様のことが言えます。

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6.出会いをコーディネートする

 SNSは対複数でコミュケーションをするのに最適なツールです。しかしせっかく期待して登録してもSNSもフレンドが増えるまでは魅力は半減です。そこで、ユーザー同士の繋がりをコーディネートしてあげることも大切です。運営者はオフ会や日々の日記等への書き込みを通して、必然的にユーザー同士の交流関係を一番知っている人といえます。例えば、オフ会に初参加した人がいて、後日、誰ともフレンドになっていないユーザーに対しては、余計なおせっかいかもしれませんが、メニューの「マイフレンドに紹介」機能を使って引き合わせてあげましょう。

7.ユーザーにスポットライトをあてる

ユーザー自身、ユーザー同士のつながり自体がコンテンツになるのがSNSの大きな特徴です。それを十分に引き出すために、様々な視点からユーザーにスポットライトを当てることはSNSと相性のいいサービスになると思います。スポットライトの当て方は、無数にあると思いますが、代表的なものを3つほど紹介します。メルマガや日記を利用して是非やってみてください。

活動ランキング  日々の活動については既に一部ランキング機能として実装されていますが、例えば、毎週、毎月のユーザーの活動を様々な指標(例:被コメント数、日記の書き込み数、フレンド獲得数)を基に、オリジナルのランキングにして紹介&表彰してみてはいかがでしょう。

自己PRリレー  運営者がピックアップしたユーザーに、負担にならない程度(200~400字程度)で自己PR文を書いてもらって紹介しようという企画です。ユーザーにとっては、何か公式コンテンツに自分のことが掲載されるのは、ちょっとしたイベントです。日記やプロフィールでは遠慮がちな書き込みになるところを、自己PRというネーミングにすることで自然に積極的に書いて、ユーザーの魅力を引き出して、他のユーザーに伝えることが出来ます。

年間大賞  年間を通じてSNSへ貢献してくれたユーザーへの表彰をイベントにして盛り上げる企画です。

8.飽きさせない

オープン当初は、目新しさを感じて集まってきたユーザーも次第に飽きてきて、サイトから遠ざかりがちになるのは止むを得ないことでしょうが、それをなるべく予防するには、何よりも飽きさせない工夫をすることが必要だと思います。今回は、お題日記、小窓、季節感の演出の3つを紹介いたします。

お題日記の活用

ユーザーは、日記を書こうと思っていてもなかなか筆が進まない、意外と敷居が高いものです。理由を聞いてみると、いい話題が見つからない、何を書いていいか分からないなどをよく耳にします。そんなユーザーに対して「お題日記」※はお奨めです。お題の内容としては、(A)旬な話題、(B)何気ない日常の話題、そして(C)各SNSのテーマに関連する話題を使ってみてはいかがでしょうか。日記を普段書いてないユーザーもお題日記がきっかけで多くのユーザーが日記を書き始めるでしょう。書かれたお題日記はまとめてメルマガや日記で取り上げてみるのもいいですね。そして、定期的にお題を更新してうまく変化を作り出してみてくださいね。 ※お題日記は、お題日記ボタンを押すと、予めセットしたお題が日記のタイトルにランダムで表示される機能。セッティング方法は「OpenPNEカスタマイズによるSNS歳との構築と運営」のP189に掲載。

小窓の活用

OpenPNEの発明品ともいうべき小窓、盛り上げにうまく活用できているでしょうか。数十種類以上もあるので使い方は無限にありますが、ワンクリックで参加できるアンケート系の小窓は特にお奨めです。日記がちょっとしたエンターテイメントに替わります。では、手嶋さんから教わった合わせ技を1つ紹介しましょう。今回の例は、レストランをユーザーに選んでもらう場合にnifty投票小窓+2つのグルメプラザ小窓を使う方法です。日記に変化を出したいときには、意図的に多用してみてはいかがでしょうか。

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季節感の演出

googleなど時々季節や記念日ごとにロゴが変わるのをご存知の方は多いと思いますが、これによってサイトに季節感を演出することができます。これをSNSにも適用してみませんか。ロゴのようなデザイン性の高いものは変更する作業が大変ですが、ID=1のプロフィール写真の背景を変えたり、オリジナルマスコットに吹き出しを付けて、吹き出しの内容だけを変える程度なら、あまり手間もかけず簡単にできますよね。

9.SNS間で連携する

時には合同オフ会なんてのもお奨めです。毎回オフ会に参加しているコアメンバーにとっても新鮮なので満足度の高い会になりやすいです。集客も合同なら半分で済みます(笑)おまけに、合同オフ会となると相手のSNSの公式イベント欄やinformationに自分のSNS名が掲載されるので無料の広告にもなり、いいこと尽くしです。さて、合同オフ会が終わったら、参加者同士がスムーズに交流を継続できるように、姉妹コミュニティを作ってSNS同士をリンクしてみてはいかがでしょう。具体的には、SNS(A)がSNS(B)の中に、「(A)にも(B)にも入っている人」コミュニティを作り、一方、(A)の中には、「(B)にも(A)にも入っている人」を作ってもらうのです。そうして、外部のコミュニティとの連携・交流していけば、きっと今よりもっと賑やかなSNSになるでしょう。 http://trac.openpne.jp/attachment/wiki/pne-book-13/13-9.png?format=raw

10.ユーザーにログインを促す

 いったんログインしなくなったユーザーをどう引き戻すかは、なかなか難しい課題です。対策の一つとして、デイリー・メールの活用をお奨めします。デイリー・メールは、ログインはしなくても、気付いたら何気に目を通すというユーザー方も多いのではないでしょうか。そこで、管理画面-メール設定変更 - メール文言変更(上級者向け設定)において、デイリー・ニュースの文言をアレンジをして、例えば、旬のお奨めトピックやイベントを掲載して定期的に更新することで、興味のある話題が目にとまったときにログインしてみる。より効果を上げるにも、継続して更新を続けましょう。そうすれば、デイリー・ニュースへの注目度もより高まり、気になるイベントの詳細を確認するためにログインするケースも増えること間違いなしです。

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運営を継続して楽しもう!

 最後に運営を継続して楽しむための2つのコツを書いて終わりにしますね。1つ目は、運営者仲間と知り合いになろう!です。カテゴリーは違っても同じSNSの運営者同士、ずっと悩んでいたことが、ちょっと話をしてみると、同じようにな問題を抱えていたりして、安心できるかもしれないですね。そして、こんな工夫してるよといったアドバイスも交換し合えるとモチベーションもあがりますね。「でも運営者ってどこにいるの?」という方は、やはりopenpne公式SNS( http://sns.openpne.jp/ )でしょう。毎週土曜に手嶋屋で開催されている勉強会なども毎回いろんな運営者さんと知り合えてお奨めですよ。2つ目は、好きなことをやろうです。SNSの運営は、思い通りにいかないことは多いですが、やっててよかったこともたくさんあります。一番は、運営していなければ出会えなかった多くの魅力的な方々との出会いです。どんなオフ会にするか、どんなルールを作るか、誰にインタビューするか等、運営者の自由度はとても大きいのです。自分が思い入れをもって始めたSNSならなおさら、好きなことを好きなだけやるのが、息切れすることなく継続して運営し続けるコツではないでしょうか。さあ、今度はどんな楽しい企画をやりましょうか。

encafeの紹介

encafe〔エンカフェ〕:エンジニアたちの珈琲ブレイク空間
対象:エンジニア、技術に興味のある一般の方(新規登録制)
会員数:約1700名
URL:http://encafe.jp
運営会社 株式会社エンカフェ http://trac.openpne.jp/attachment/wiki/pne-book-13/13-top.png?format=raw

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