運営者ノウハウ

執筆者 杉中、粕谷

執筆協力者 田端

はじめに

ELCwebは、e-Learningで受講している学生の為に作られたコミュニティです。ELCWEBのことをご存知でない方もいると思いますので、ELCの発足ついての経緯をご説明します。ELCは早稲田大学公認のオンラインサークルであり全国にいる受講している学生のためのコミュニティです。

※ELC=e-Learning Communication研究会の略称

※ELCweb=ELC会員の為のOpnePNEを活用したオンラインコミュニティサイト

早稲田大学 e-schoolは、インターネットを利用したオンラインベースの大学です。若い人は、18才から上は70才まで幅広い年齢層と日本はもちろん海外から受講している人もいます。

授業はインターネット環境があれば時間や場所に縛られずにオンデマンドの授業を受けることができます。 学校でのアクティビティは社会人にとても考慮されております。また多くの学生はフルタイムで仕事をしているプロフェッショナルな人たちです。その学生は定期的に開かれる懇親会で交流することができます。

ELCwebコミュニティ発足の経緯

ELCwebのコミュニティサイトは、ELC発足当初からXoopsベースで構築していました。前年度のシステム担当から引継ぎでXoopsを使っていくという選択肢も候補としてありました。Xoopsでは一部の発言する人の意見が強すぎて大多数の人がコミュニティに参加しないことがあって、mixiのようにクローズドで親しい人だけでやりとりができるコミュニティサイトがあったらと思っていました。

そこでOpenPNEの本を執筆していた荒木氏と田端氏を知り、いろいろと教えていただくようになりました。

運営体制

ELCWEBのコミュニティの運営体制は、ELCを運営する役員がそのまま兼任する形で行っています。 役員のみのコミュニティを作り、そこで年行事のイベントの準備をそこで行っています。入学式から始まり、卒業祝賀会までの間に懇親会や合宿、科目検討会を行ってきました。またそのイベントの様子は写真などで全会員へ伝わるように報告しています。学校行事ではキャンパス祭があります。そこでの催し物を行っている様子をWebカメラでの生中継を試みました。この中継をしている間、何名かの方がPCの向こうから参加されていました。双方向参加型のコミュニケーションが実現したと言えます。(笑)

構築当時の様子を振り返って

粕谷: 今回、openpen本を執筆するにあたり、共同運営者の杉中さんと粕谷で
紹介させていただければと思います。よろしくお願いいたします。
杉中: よろしくどうぞ。※(杉中さんはELCの2007度の役員幹事長でありました。)
粕谷: では、我々eスクールという説明を簡単にさせていただきますね。
オンラインで授業を受けるシステムで、早稲田大学が先だって教育システムを築き上げてきた
新しい形の通信教育という説明が分かり易いでしょうか?!
杉中: そうですね。eラーニングを採用した通信教育課程です。
粕谷: eラーニングのイメージって通信教育ってイメージが先行するけれども、早稲田大学っていう
ネームバリューもありましたし、入学式に参加したときに、なんかいけるって思いました。
先輩方がひとりぼっちではないという事を合い言葉にしていたと記憶しています。
杉中: 対面とオンデマンドが融合しているというか、人と人との繋がりは強く感じましたね。
まず入学式の時に初対面でメールアドレスとかの交換をしていたから、メールや何かで連絡が取れるんだ
という距離感は新鮮でしたよね。
杉中: 机に向かうだけという覚悟を決めていた(笑)
粕谷: 最初は自分も机に向かうだけの覚悟だったのですが、課題に関して勉強会を開こうかみたいな
感じで面会していましたよね。正直助かりました(笑)
杉中: 一人では乗り切れない部分が多々ありました。
粕谷: 社会人という同じ境遇の人が多かったから、時間のやりくりや、お勧めの書籍などの情報共有など、
あの時はかなりハングリーに情報入手しに行っていましたよね~。杉中: 時間がないのは
皆同じという妙な連帯感が(笑)
粕谷: そんなこんなで1年間の間で実際に面会しに出向いた回数は数え切れなくなっていきましたね。
ほぼ毎週の時もあれば。今考えると飲みニケーションで更に絆を感じたというか(笑)
杉中: 我々の場合は、首都圏の人間で盛り上がれましたからね。
粕谷: もうその時にはサークルに入っていたんだと記憶しています。学校公認唯一のオンラインサークルに。
みんな社会人だったし、情報が欲しかったから何も考えずに入会申し込みしたのは覚えている。
そのサークルは我々が無理なく入れるサークルはひとつしかなかったし、運営は2年生が中心になっていたから。
翌年は我々の番かという思いはあったね。
杉中: ご恩返しという感じですね。
粕谷: そうですね。先輩から熱烈歓迎されて、その恩返しは新入生を同じように迎え入れてあげようという気持ちですね。
杉中さんとは入学式に会って初めて会話した人だったし、首都圏組でほぼ毎回顔を合わせていたから、
サークルのお手伝いをしても良いかなという話を飲みながらしていましたよね。
杉中: そうですね。対面はもとより、オンラインコミュニケーションを何とかしたいねと話していましたね。
粕谷: そうこうしているうちにサークル役員の募集をする季節に成っていたんだと思います。
その時に役員は仲の良い人たちから選出するのかとか、遠方から選出しなくては、とかいろいろ議論されていたんだと思います
杉中: たしかに、この課程の特徴は海外を含めた全国各地にさまざまな年齢層の学生がいることですからね。
現役の学生に比べてニーズも拡散していた。
粕谷: わたしが欲していたのは、まず授業の内容がどのくらいなのかということでした。
情報系を中心に選択したので、他の教科は想像もつきませんでしたから。ぶっちゃけてしまうと
裏情報が欲しいみたいな感じでしたね。
杉中: 会員によって科目のレビューやレーティングがされていますね。
当時はエディタでまとめたものをベタっと貼ってた感じですが。
粕谷: 我々の2年先輩がxoopsというグループウエアを構築して情報共有をしていたのですよね。よく覚えています。
たまたま書き込みをしていた方々が面識のある方だったのでその情報はかなり参考にさせていただきました。
杉中: 情報は有用なのに、体系的にまとまっていないのが残念だった。
粕谷: そうですね。密度の濃い情報でしたが、プロが現場でやっている書き込みは、
有用だけどそれらの書き込みを自分らで見抜くというか察するというか。
自分に置き換えて判断するみたいな。
粕谷: たしかそのxoopsのサイトは早稲田の学生には無料で貸してくれるというベンチャー企業の前身だったのですよね。
われわれが先輩から受け継ぐ時にはそのスペースはクローズしてしまい、自前でスペースを確保しなくてはいけなかったんだと思います。
杉中: サーバですね。
粕谷: そうです。先輩かたはまだできたてのサークルを模索、実験しながらも良い方向を示してくれていたんだと思いました。
それで自前でサーバーを借りないといけないし、同時にサイトを構築しないといけない状況になっていたんですよね。
杉中: どうせリニューアルするならしっかりやろうと。
粕谷: その頃、早大SNSという存在を知っていて。そこであるメンバー間でコミュニケーションをとっていたんですよね。そのメンバー間でのやりとりがとても楽しかったのを覚えています。
もちろん今もログインしていますが(笑)
杉中: 早大SNSのユーザビリティがまた、よかった。
粕谷: とにかく盛り上がりましたね、アイデアをyoutubeで表現したりと。
この雰囲気をサークルに持ち込みたいと思いましたね。
杉中: 早大SNSの管理人はわれわれの二学年上の先輩でしたから
「このシステム(Openpne)来年のサークルで使わせろ」と(笑)
粕谷: そうそう、その頃、早大SNSの管理人さんのセミナーに参加していましたし導入したら盛り上がるだろうという勝算はありましたね。
杉中: そんなこんなでサークルのオンラインの交流の部分はOPENPNEに担ってもらう流れになっていったと(笑)
粕谷: それが07年2月頃でしたかね、急いでサーバー契約をしてOPENPNEのインストールをして、ようやくセットアップまでできたんですよね。
ここからが本当のスタートみたいな。
杉中: とりあえず昨年までのデータ資産を組み込んでいくところからでしたね。
当時は「にせミクシー」等と揶揄されていたような(笑)
粕谷: 本当は先にドメイン名を取得してから作業するのに、昨年までのデータ移管が先決で大変でしたね。
匿名の書き込みもありましたし、とりあえず全部コピーだけどとにかく大変だった。
その後は既会員へのいざない文を考えたりと・・。
杉中: 腱鞘炎になりそうでした(笑)ゴールデンウィークが丸つぶれでしたよね。
粕谷: とりあえず全教科、全科目のコミュニティを作成して、
とりあえず箱作りをゴールデンウィーク中に終わらせましたね。学校側から募集期間を開始した方が良いのではと急かされていましたし。
杉中: 最初の見せ方に拘りましたね。だからなかなかきつかった。

ELCWEBの特徴

大学内でのサークルの組織運営のため、コミュニティ内が信頼できる仲間になるように、SNSに参加する人に制限を運営者側でポリシーを決める。特にセキュリティポリシーを徹底するためにルールの厳格化を行った。入会資格はeスクールの在学者としていて、他学部の方からの参加申し込みがあったとしても基本はオンラインサークルとしているのでeスクール生に限定している。

招待制なのですが会員が人を招待することはできません、管理人のみが招待できます。このことにより厳格な管理が行える為、実名での登録をお願いしています。実際に懇親会等で会ったときに、この人だと気がつかせるように顔写真の掲載もお願いしています。

どのようなサークルを目指していたか


先輩から引き継いだ時に新しいサークルではあるが全員参加型のオンラインサークルが望ましく、全体で盛り上がるような雰囲気を作っていくようにとアドバイスを受けました。今までの通信教育という受動的な姿勢から能動的な活動に移り変わることで会員同士の距離感を縮め、楽しい空間作りに貢献できると思いました。会員が受動的に受けるサービスとはつまり発信者側の存在がいるわけです。そこは我々社会人が多く利潤目的のサークル活動ではない、しかし会員の方への気配りという点で微妙な感じでありとても難しい立場でした。では最小限の力で最大限の効果を発揮させるにはどのようなことが良いのかを考えました。社会人としてフルタイムで働くだけでなく家事や育児のある方もいる中で私は再利用できる情報収集が良いと思いました。

しかしここで管理人が全面的に前に出て、率先して書き込みをしても、他の人にとって能動的に動ける環境を提供しているのかという点に気がつきました。ここでまた難しさを感じました。

運営を続けて良かったこと

大学の勉強を続けてこれたのも、ELCWEBのおかげです。学校が提供したBBSで書けないことでも、ELCWEBの日記で書くことができます。学校のBBSではつい畏まってしまうのですが、ELCwebだとカジュアルな雰囲気で会話ができるので、とても会話が活性化し情報交換も居住地域に関係なくリアルタイムに行うことができます。日記では会社生活やプライベートで直面している問題や変化を感じることもできますし、何より現実に起こっている事が多い出来事の日記に反応することによってお互いに励ましあう関係が強くなっていきます。


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